Column

会議で本音が出ない、
本当の理由

2026.07.11

「うちのメンバーは、会議で意見を言わないんです」。経営者や管理職の方から、私たちが最も多くいただく相談です。そして多くの場合、この相談には続きがあります。「でも、飲み会では驚くほど鋭いことを言うんですよ」。

つまり、意見はあるのです。会議室で出てこないだけで。

01「人の問題」だと考えると、打ち手を誤る

本音が出ない会議を前にしたとき、最初に疑われるのはたいてい「人」です。積極性が足りない、当事者意識が低い、話す訓練が必要だ——。そうして発言力研修やプレゼン研修が企画されますが、現場はあまり変わりません。

理由は単純で、飲み会で鋭い意見が出る以上、話す力はすでにあるからです。足りないのは能力ではなく、その力を会議室で使える条件のほうです。

02本当の理由は「発言のコスト」にある

会議での一言には、目に見えないコストがかかっています。途中で遮られるかもしれない。的外れだと評価が下がるかもしれない。話が長引けば「あいつのせいで延びた」と思われるかもしれない。

人は、発言のコストがリターンを上回る場では、沈黙を選ぶ。きわめて合理的な判断として。

だから「もっと自由に発言して」という呼びかけは効きません。コストの構造が変わっていないからです。変えるべきは呼びかけではなく、場の設計です。

03本音が出る場をつくる、3つの設計

私たちが会議ファシリテーションの現場で最初に手を入れるのは、次の3点です。

いずれも、特別な道具は要りません。しかし「誰がやるか」ではなく「どう設計するか」に視点を移すこと——それ自体が、多くの組織にとって最初の変革になります。

会議は、組織の縮図です。会議で本音が出る組織は、現場でも本音が動きます。まず、次の会議の「最初の3分」から変えてみてください。

あなたの会議を、「本音が出る場」に。

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